BeBeのつぶやき

良い物を長く使おう・・・は、ほどほどに。

aloha

福岡に戻った途端・・・家事労働がハンパない私です。

朝からドタバタと走り回っていると、友人からのLINE・・・。

片手で料理をしながら片手でLINEを開くと・・・『助けて〜!!』と書かれている。

『下の子の、子供の習い事のクリスマス会兼発表会が某ホテルで開催されるので、服とバックを貸して貰っていい?』と、書かれています。

この知人は、ミニマニストの実践者なのですが、ミニマニストの落とし穴に落っこちた人でもあるのです・・・。

数年前彼女は、主婦業と3人の子育てのストレスで、ネットで買い物をし過ぎて(しかもリボで)大惨事を招いた過去があり、当時はタグ付きの服やどこのブランドかわからない、安っぽいバックや靴が家中を占拠していました。

ご主人が嵩んだ支払いに気付いた時は時すでに遅く・・・リボが200万を超えており・・・・離婚の危機になった事もあるのですが・・・ご主人のお母様が、孫の為にと200万円を肩代わりしてくれたお陰で、事無きを得ました。

当時、彼女の自宅に届け物に行ったことがあるのですが、足の踏み場がない程ものが散乱し、なぜか洗濯機の上に予定もないのに買ってしまった旅行鞄や、使いもしない子供の教材が置かれているというカオスぶり・・・。

その後、彼女も随分と反省し、『ミニマニスト宣言!!』

服やバッグ、靴や増え過ぎたフライパン(笑)とにかく、勢いで購入したものの、全く使わないものを処分し、家の中もスッキリ!

しかしこの時、ミニマニストに感化され過ぎていたのか・・・彼女はこともあろうか・・・数枚程度の洋服しか残さなかったのです・・・。

だから彼女はいつも、ちょっと張り込んだお出かけの時には、私のモノや知人の持ち物をアテにします(苦笑)

彼女のモットーは『良い物を長く使う』事。

服を処分する時、彼女は良いと思う物を数点だけ残して、他のものはほとんど処分してしまったのですが、問題は『この良いものを数点』というところに落とし穴があるという事。

彼女は『良いものを数点持って入れば、それを着回せば十分お洒落だし、安物ではないので恥もかかない。』と言うが・・・。

この数年、彼女のファッションは年間通してスメドレーの黒の薄手のニットのカーディガンと、FOXYというブランドのワンピースの一点責め。

夏場は、素材の良い白いTシャツにやはりスメドレーのカーディガンで黒のスカート1点責め。

たまにこれがデニムになったり、冬場は羽織にモンクレールのダウンを羽織って貫き通す。

あとの数枚は安物ではないが、結局は普段着なので、そこそこのお出かけに対応するスペックを持たない。

彼女からヘルプの連絡が来るといつも思うのですが・・・良いものを長く使おう!の精神はとても良いことだけど、その『良いものが』いつまでも、良いもので、お洒落なシルエットとは限らない。

シンプルなデザインは永遠に使えると言う誤解・・・。

ダイアモンドは永遠の輝きと言わんばかりに、ひたすらそのシンプルでかつては良いものと思い込んで購入した、スメドレーとFOXYだが・・・今となっては色褪せ、かつての輝きを完全に失った・・・ただの普通の黒いカーディガンと古い形の、コンサバワンピースなのだ。

そもそも、彼女にとっての良いもの=スメドレー&FOXYと言う考えが微妙だ。

確かにこれが、エルメスのカーディガンなら・・・あたしも10年以上着るだろう・・・。とはいえ、エルメスも時代が変われば、当然着れないシルエットになるのは否めない。

そもそも、スメドレーにここまで執着する必要はあるのか・・・。

彼女はいつもこの組み合わせに、バックや靴だけ他人から借りて、使いまわすのだが・・・ベースのファッションがいつも同じなので、シンプルな装いを超越した存在感を放っている。

そんな事を考えていたら、彼女から、クリスマス会に着ていく予定の服のコーディネイト写真が送られて着た。

やはり・・・定番のスメドレーにいつものFOXYワンピース。

もうスメドレーは解放してやってくれよ・・・・。

時々しか会わない私でさえ、』またこの組み合わせ?』と思うのですから、いつも会うママ友たちは間違いなく、『またこの服・・・』だと思っているに違いない・・・。

いくらバッグや靴を変えたとしても・・・そこそこハイソな習い事に通わせる資金力のあるママ達の目は、ごまかせないと思うのだ・・・。

彼女のモットーは『絶対に服を買わない!増やさない!必要なものは持っている人から借りれば良い!』なのだそうだが・・・その思い込みを、そろそろ手放す時期かと思うのは私だけでしょうか・・・。

気の毒なのは子供達・・・。

子供達もまた、必要最低限のもので暮らしています。

一番上のお姉ちゃんはもう18歳ですから、(ちなみに一番下は5歳)お洒落もしたいし、メイクもしたいお年頃です・・・。

10代の時って、欲しいものって沢山あります(笑)雑誌も見たいし、お洋服も欲しい、靴もバッグも欲しい!男の子とお出かけするにも、友達と出かけるにも、同じ服は2度着れないし・・・。

『良いものを長く使う』はとても良い事だと思うけど、時にはブリンブリンなものも欲しいです・・・。

私も、一時期物を捨てる事に快感を覚え、色々と物を捨ててみて思うのですが、クローゼットは比較的ゆとりが出てきて、確かに見栄えは良くなりますが、いざという時に必要なものがなかったりする(笑)

つまり選択肢が無い・・・そんな状況になってふと気づきました。

単に私は、捨てることが『快感』になってしまっているだけではないのだろうか?

選択肢が無い状況は不幸です。

ミニマニスト・断捨離・・・言葉は違えど意味は同じ。

多くの人たちがミニマニスト・断捨離という言葉に酔いしれ、そのライフスタイルを選びそれを自己肯定して、自尊心を保っているようですが・・・。

ミニマニストの落とし穴・・・最近は、この穴が結構深いのでご用心です。

POSTED COMMENT

  1. まるこ より:

    スメドレーの呪縛。私も今年の春、スメドレーの呪縛から自分を解放し、まだ着られるけど・・・捨てました。

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