Aloha
毎日暑いですね。
博多も本格的な夏が始まりました。全然雨が降らない!
ほんの2、3日前、タロットオンライン講座の生徒さんと「鬼月(旧暦の7月。あの世の扉が開く時期)」の話をしていたら、昔ラジオの生放送で取材した「犬鳴峠」の話題になりました。
福岡で犬鳴峠といえば、言わずと知れた超有名スポット。
怪談話に花を咲かせているうちに、ふと16歳の頃に付き合っていた彼のことを思い出したんです。(安心してください、ミッドナイト君ではありません。笑)
この話、ブログで書くのは初めてだと思う・・・。
今から30数年前(戦後かよ・・・。)私がまだピチピチの高校1年生だった頃のお話。
当時通っていたのは、校則が厳しくて男女交際なんて絶対禁止!という浄土真宗系の女子高。そんな厳しい監視の目をくぐり抜け、当時17歳で既に働いていた彼が、時々バイクで学校まで迎えに来てくれていました。
もちろん校則が厳しい学校の正門で待つ度胸はなく、待ち合わせ場所は学校から少し離れた「元赤線区域」。(昭和の香り漂う響き・・・赤線区域って分かる人は同世代よ。)
ある夏の日の放課後、いつもの待ち合わせ場所に向かったのですが、彼がいません。
当時はスマホどころかポケットベルすら珍しい時代。彼はポケベルを持っていましたが、私が連絡ツールを持っていません。
「仕事が長引いたのかな?」
約束を破ったことなんて一度もなかった彼を信じて、1時間ほど待ちましたが・・・結局現れませんでした。(当時はそんなことザラでしたよね・・・スマホないもんね。)
仕方なくバスで帰宅し、イライラしながら彼のポケベルを鳴らすも、スルー。
「せっかく待っとったとに!」と、だんだん腹が立ってきた私。
そうこうしているうちに日も暮れ、すっかり夜になりました。
お風呂上がりに扇風機を回し、部屋の窓を開けると、家の前の電柱の下に人影が見えました。
窓から首を出して覗き込むと、その人影が「手招き(しかも何故か手の平を上にした逆手でおいでおいで)」をしてくるではありませんか。
慌てて下に降りていくと、そこに立っていたのは彼でした。
「ちょっと!今日なんで来んかったと?ずっと待っとったとよ!(博多弁)」
お怒りモードの私に、彼はどこか申し訳なさそうに「ごめんね」と言った・・・ような気がします。
正直、この辺りから彼と何を話したのか、記憶が妙に曖昧なんです。
「したら、また連絡するけん!(そしたらまた連絡するね・・・の意味」
彼はそう言って、愛車のバイクに跨がり、夜の闇の中に消えていきました。
部屋に戻って一息ついた途端、家の固定電話が鳴り響きました。
「言い忘れたことでもあったのかな?」と急いで受話器を取ると、聞こえてきたのは女性の声。
「○○○ちゃん……?」
「はい」
電話の主は、彼のお母さんでした。
「今ね……ヨシ○○の心臓が止まったとよ」
一瞬、頭が真っ白になりました。
だって私、つい数分前まで彼と直接話していたんですよ? 意味が分かりませんでした。
後から分かったのですが、実は前日の夜にバイク事故を起こしていた彼は、ずっと昏睡状態だったのです。だから、最初から私を迎えに来られるはずがなかった。
じゃあ、あの夜、私の目の前に現れて「ごめんね」と言った彼は、一体誰だったのでしょうか・・・?
当時彼が乗っていたのは、伝説の名車「HONDA 400Four」。(写真のバイクは鮑先生の愛車。)
あの爆音とともに、彼は最後の挨拶をしに来てくれたのかもしれません。
生徒さんにこの話をしながら、ふと彼の命日を思い出しました。
7月18日。
「忘れてないよ」
心の中でそう呟いたら、真夏の風が少しだけ優しく吹いた気がしました。
皆さんも、ちょっと不思議で切ない体験、したことありますか?
もうすぐ鬼月です。
もしかしたら今年のご先祖様のお迎えには、あの懐かしいHONDA 400Fourのエキゾーストノートが聞こえてくるかもしれませんね。




