BeBeのつぶやき

あの世とこの世

aloha :onpu: BeBeです。
前回のブログに書いた中国での寸劇について・・・。
どんな寸劇だったのか?というメールを沢山頂いたので、寸劇のお話をお届けしようと思います。

私のキャラクター上、このお話をオモロイ話にするのは実に簡単なのですが・・・あえてちゃんと書いてみたい衝動にかられたのでまじめに書きます・・・。

中国でタオイストのお寺を後にし、高級海鮮料理店の個室に入ってからの出来事。

その日、私は一日中霊能アクセルフルスロットル状態で仕事をしていました・・・。
私たちの通訳さんは女性なのですが、その通訳さんが紹介してくれたドライバーさんは男性の方でした。

実は、少し前から、ある女性の存在を感じていたのですが・・・私のミッションからは外れた管轄だったので、あえて関わらないようにしていたのにも関わらず、個室に入る前くらいからこの女性からのアプローチは、徐々に強くなってきていました。
でも・・・関わりたくないな・・・それが本音でした・・・。

食事を始めて数分経つと、ガイドさんが何を思ったのか・・・ドライバーさんの奥様が数ヶ月前に亡くなったという話を、私達に話し始めました・・・内容をかいつまむと、ドライバーさんは病気の奥様の為に公安を辞め一生懸命看病をしたそうです・・・でも願いは届かず。

その頃から、その女性からのアプローチは、更に厚かましく(苦笑)なってきたのです。
当然、亡くなった方からのアプローチですから、私だけにしか届きません・・・隣に現役のお坊様がいたのですがね・・・ありがたいお経を読んでくださるお坊様じゃなくてターゲットは器になるあたくし・・・ホント因果な体質です・・・。

「彼に最後に伝えたい言葉があった・・・」それを伝えて欲しいと、彼女に言われ・・・仕方なく、通訳さんにお願いし、それをドライバーさんに伝えて貰ったのですが・・・当然ですが・・・彼から受けた仕打ちが、「妻が亡くなった時間を教えろ!」でした・・・まぁ当たり前だね・・・。

しかし、あたくし・・・修行不足な上に出来た人間じゃないものですから・・・そういうあからさまな拒絶反応を見ると・・・とにかく関わりたくないんですよ・・・。

だから、「もういいや〜!!」ってな感じで、目の前のご馳走を食べようとすると・・・その亡くなった奥様らしき人から、色々な情報を渡されました・・・要はご主人しか知らない情報を私が喋ることで、ご主人に心を開いて貰おう大作戦だったのでしょうが・・・拒絶する人に対しては特に・・・私そういうの面倒くさいんです・・・さらに、楽しい食事の時間にそういう事したくないんです・・・ホント・・・これが本音・・・。

しかし・・・この奥様は断じて引きません・・・その内、私の身体を利用し始めました・・・。
「ヤバイ・・・入られた・・・」と思った時には時、既に遅く・・・寸劇が始まっていたのでございます・・・。


お坊さんのクライアントいわく・・・20分くらいコント・・・いや寸劇・・・いや憑依劇場をやっていたそうです。

その間、私の身体の8割くらいは奥様に乗っ取られていますから、残り2割程度の拒否権と思考しかないのですが・・・2割程度じゃ、その寸劇の拒否できないんですよね・・・。

しかも・・・私、中国語全く喋れないんですよ・・・最近覚えたフレッシュな中国語が、ニーハオと謝謝です・・・。
でもね・・・寸劇をしている間は・・・彼の(ドライバーさん)言葉がなんとなく理解できる上に・・・彼も私の言葉をきちんと理解してくれているんです・・・。

美味しそうなアワビを食べていたらね・・・急に涙がこぼれてきて・・・隣にいる、変なTシャツ着た・・・ただのオッサンが愛おしくてたまらなくなる経験とか皆さんしたことある?

しかもね・・・クライアントいわく・・・号泣しながら・・・そのオッサンにすがりつき・・・成り立たない会話なのに二人で手を取り合ってはたから見ると会話もきちんと成り立ってるらしんですよ・・・。

でもね・・・あたしに言わせればね・・・2割弱くらいはモロあたしなものですからね・・・変に冷静な自分がその寸劇を分析してるんだけど・・・身体の不自由と8割の感情が全く抑えられないわけで・・・。
彼が、毎週のようにお墓に来てくれることだったり・・・治療にお金がかかったことや、お子さんの進学のこと・・・とにかく沢話して・・・感謝して・・・謝って・・・そして、彼の身体のぬくもりや、肉体で感じることが出来る感覚を一生懸命感じて・・・最後に”愛している”という言葉を残して・・・彼女は仏界へと上がって行きました・・・。

あちらで待っています・・・貴方が思っているほど長い時間、待つわけではないからきっと直ぐに逢える・・・愛しています。
確か・・・そんな感じの感情だったと記憶しています。

あの世には時間の観念がないから・・・きっと奥様がご主人を待つ時間なんて、この世では50年の月日が流れていたとしても・・・あの世では5分くらいなのかもしれませんね・・・。

仏教徒であるご主人に、きちんと理解してもらえるよう、彼女は、美しい蓮の花に囲まれ、天女のような出で立ちで「フワ〜っと」高く舞い上がり・・・眩しくも穏やかな光の中に吸い込まれるようにして消えて行きました・・・。

これはきっと彼女なりの演出だったのでしょう・・・成仏を祈り続けるご主人に、理解しやすいよう、仏教徒であるご主人の為にあえてこのような演出をしたのでしょうが・・・。
あまりのベタな演出ぶりに・・・思わずお隣にいた現役お坊に「蓮の花と天女風演出」を伝えると・・・それが極楽浄土の姿だと・・・彼女にしては珍しく真面目に答えてくれました・・・(苦笑)

その後、日本の現役お坊から通訳を通し・・・極楽浄土のありがたいご法話を彼は聞いていました・・・。

本当に仏界というところが存在して・・・あんなに美しい光に包まれ天国というところへ行けるのであれば・・・「死」は決して恐れるものではないのかもしれません・・・あの映像が今でも目に焼き付いています・・・。

実は、この後、通訳さんの通訳で分かったのですが・・・彼は私の身体に既に奥様が入っていることに気づいていたらしく、「妻が何かしらの形で彼女の身体を利用するはずだと・・・」私の寸劇の前に言っていたそうです(苦笑)

だったら・・・疑い深く「死亡推定時刻を聞くなよ・・・」などと意地悪を言いたくなるアタシちゃん。

翌日は横山寺というトンデモナイ・・・ド田舎のお寺へ行くミッションがあったのですが、翌朝このドライバーさんからご子息が公安を目指していること、そしてなかなか結果が出ず諦めていた大学に受かった事で、公安を目指す道が本当に開けた!という、嬉しい報告を頂きました。
その日、朝一番の電話で合格の知らせが入ったそうです・・・奥様が本当の意味で旅立った翌日の出来事・・・ドライバーさんはとてもとても嬉しそうでした・・・。

私達が運気の変わり目を見た瞬間でもありました・・・。

悪いことが続いているように思えても・・・幸運の兆しはちゃんとあるものです・・・。
それはちょっとした”キッカケ”・・・それは必ずしも目に見えるものとは限りません・・・感じること・・・感謝すること・・・そんな事の積み重ねの中にそっと潜んでいるのかもしれません。
お天道さまは見ているんですね・・・・。

この寸劇の翌日・・・中国での今回のプロジェクトを終了させ、私たちはお洒落なカフェでお茶をしながら、前夜の寸劇のことを話しました・・・寸劇やってる私をはたから見ていた現役お坊は・・・姿・形はビビ子やねんけど・・・奥さんやねん・・・。

しかし・・・よう、あのオッサンに縋り付いた上に、手と手を取り合ったよね・・・(苦笑)普通やったら・・・アカンやろ?キモいやろ?と・・・薄ら笑いで言うのでございます・・・。

そうでございます・・・普通だったら・・・2日同じTシャツを着るようなオッサンにすがりついたりしませんよ・・・ムリムリ・・・絶対に無理・・・。
寸劇の最中も・・・実は・・・う・・・無理や・・・オッサン無理や・・・これはあんまりやろ?マジでなしやろ?と思っていたけど・・・もう、どうにも止まらない〜 :su2:

ホント・・・因果な体質・・・。

でもね・・・今回また命の領域について深く考える時間を与えて貰ったことに凄く感謝しています。
生きているというだけで、本当は凄くありがたいこと。

あなたは、生かされているということに感謝していますか?

命の大切さ尊さ・・・神様から貰ったこの身体・この命どうか粗末にしないでください。
猫の一家のお話
貴方がいなくなると悲しむ人がいます・・・。
死にたい・この世から消えてしまいたい・・・どんなに辛くとも自ら命を経つような事は絶対にしないでください。
自殺は強制終了です・・・決して天国へは行けません・・・どうか忘れないで下さい。

今は辛くとも、きっと虹がかかる日がやってきます。
生きることの辛さは私自身誰よりもよく知っています・・・でも、命ある限り諦めてはいけません。

mahalo

本日もぽちっと応援宜しくお願いします。

POSTED COMMENT

  1. しおん より:

    BeBeさま
    はいは~い!時どき良い話しをするお坊で~す(笑)
    今回のプロジェクトは相当面白かったよね~、寸劇も見れたし(爆)

    霊は肉体ないから、必死でビビ子に入って、自分の思いを達成しようとする…憑依された方は、相当危険ですよ 。
    彼女の場合は危険度が低かったから良かったけど、でも、チューはアカンでと思った次第…違う意味で危険度MAXやったで
    ま、その時は強制終了ですが…(苦笑)

    肉体を無くした時に、他人様を巻き込んで、ついでにその人の命を危険にさらす程の思いを残すより、今を生ききることの大切さを学んだよ。
    ありがたい経験でした~。な~む~。

  2. Yoshibay☆ より:

    BeBeさま
    『寸劇』と言うフレーズからなんとなく想像はしておりましたが….おじさまとの抱擁は〜キツかったでしょう :ase: もし私だったら….その2割の意識で無意識につっぱり返しそうな気が(苦笑)….いや、8割にはやっぱりかなわんやろうなぁ :nageyari:

    勝手な想像ですが….
    そのおじさま。本当にBeBeさんを疑ってたんじゃないような気がします。通訳の方にわざわざそんな話しを前もってする所から、『かま』かけたんじゃないでしょうか?
    そうすれば、霊力を持っているBeBeさんの体を通して奥様と逢う事が出来るんじゃないかと。。。そうだとすると、ある意味、ズルいですけど :nageyari: それだけ心底奥様を愛していらっしゃったんだろうなぁ…って思いました。
    現場にいたら『あかんやろ?』的な出来事だったと思いますが、とても素敵なお話に感動しました :sad2:

  3. Be-Be より:

    しおん様
    マイ如来のありがたいお話・・・最近あたくしも使わせて頂いております、あのようなありがたいお話にどうしても関西人はオモロイオチをつけたがる・・・しかもお坊なのに法話におもろネタを仕込む・・・このサービス精神、是非見習わなくてはならないな・・・と思うビビ子なのでございます。

    しかし、中国から帰ってきてから・・・踏んだり蹴ったりの事件もありましたが、道教のお神様とのご縁のお陰様で前向きに頑張っております。

    てか・・・今日も神戸の中華街で一緒に風水グッズ買い漁ったんだったね・・・。

  4. Be-Be より:

    Yoshibay☆
    あの、おっさんカマかけたのかも・・・だったら尚更腹立つなぁ・・(笑)しかし、あの寸劇は・・・ホンマにアカンやろ・・・・。
    思い出すだけで・・・凹むわ・・・(苦笑)
    しかも、あのオッサンを「愛している」と思ったあたしちゃん・・・キモい・・・(笑)

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。