Aloha
先日、いつものようにスマホでネットニュースを見ていたら、普段はヒットしないような女優さんのブログが、目に止まりました。
3月10日付けで『友よ安らかにグンナイ』と言うタイトルで書かれたこのブログ・・・。
(古村比呂さんのAmebaブログより。
タイトルを見た瞬間・・・私の友がこの世を去ったのだと気づきました・・・。
心のどこかで、勘違いであって欲しいと願いながら、深夜だったけど彼女にLINEを送ったのですが・・・普段レスポンスの早い彼女なのに、数日経った今も既読にはなりません。
いつも自分の事より、人のことばかりを気に掛ける、心優しい女性でした。
『貧血がおさまったら一緒にハワイに行きましょうね。』それが彼女と最後に交わしたLINEです。
彼女との最初の出会いは、鑑定を通してだったのですが、歳も近く自宅が近所だった事もあり、時々連絡を取り合うような関係でした。
2022年の夏のある日、『余命宣告を受けた』と彼女から連絡があり、”ハードな治療をするか・・それともこのまま緩和ケアに切り替えるか?”と言う相談を受けた事があります。
鑑定という形ではなく、あくまでも友として・・・私は彼女にハードな治療をしてでも、少しでも長く生きる選択肢を持ってほしいと伝えました。
私は医師ではないので、子宮頸がんの知識は全くありませんでしたが、彼女なら奇跡を起こせるんじゃないか?そんな願いもあって、辛い治療を勧めました。
色々と彼女も考えた結果、失敗したら後がないというオペを見事に乗り越え、あの日から1年と8ヶ月この世にとどまる為に、とても勇敢に治療に立ち向かいました。
昨年の夏の終わりごろ・・・2度目の余命宣告を受けたと連絡が来た時・・・どうやって励ましたらいいのか?
どんな言葉をかけてあげればいいのか・・・とてもとても悩みました。
彼女からのLINEには、ハードな治療は全てやり切ったけど、まだ使える可能性のある抗がん剤があるなら、あなたならそれをやりますか?そのような事が書かれていたと、記憶しています・・・。
そして、彼女から送られてきたLINEには、病になったことはとても残念な事だけど、同じ病と戦っているとても強くて優しい、古村比呂さんという素晴らしい女性に出会う事ができた・・・だから自分も彼女みたいに強くなろうと決心した・・・。と、書かれていました。
その時送られてきたLINEには、古村比呂さんと一緒に笑顔で写っている、彼女の写真が添付されていました。
女優さんと一緒に肩を並べても、全く引けを取らない本当に美しい女性でした。
昨年の秋口に、抗がん剤が効いてきた!と、PET検査の肝臓の画像が送られてきました。
抗がん剤投与前のものと比較すると、確かに小さくなっていました。
それで・・・私は安心してしまって・・・。
今年に入ってから、何度も彼女に連絡をしようと思ったのですが・・・。
年明けから毎日が慌ただしく、自分の事と契約先のサポートで手一杯で・・・彼女への連絡を後回しにしていました・・・。
今更ですが、どうして連絡しなかったんだろう・・・。
無理してでも会いに行けばよかった・・・・一緒に写真を撮っていればよかった・・・後悔ばかりです。
昨年の2月には祈祷師びびこちゃんが旅立ちました・・・。
そして、彼女も・・・・。
彼女が私に残してくれた言葉・・・。
『BeBeさん!やりたい事とか行きたいところとか・・・今度行こうとか、次回でいいかな・・・って、後回しにしていると、行けなくなった時に後悔しちゃいますよ・・・。
海外に行くのにはお金がかかるし・・・って、ついついお金とか節約のこととか考えてしまうけど、そもそもあの世にお金は持っていけないんだから、後回しはダメですよ。
好きな事とかやりたい事がいつでも出来る体力があるときは気づかないけど、病気になってしまうと飛行機に数時間乗る事すら困難になります。
私ね、BeBeさんのブログのハワイ通信を、とても楽しみにしてるんです。私も体力が戻ったらハワイに行こう!って元気が出るんです・・・。』
体力が落ちると、長時間のフライトが出来なくなる・・・・。そんな事、今まで考えてみたことなかったし、自分の好きなことや、楽しい事ばかりやってると、何かに戒められるぞ!くらいに思っていました。
でも・・・何もしてなくても戒められる事なんて多々ありますから・・・だったら好きなことをしながら、楽しく生きた方がいい。
当たり前の毎日がどれほど有難いか・・・・。
ついつい見失いがちになってしまいますが・・・雨風凌げて、ご飯も食べれて、食べるものに困らず、着るものもあって・・・そしてちょっと遠いところまで、飛行機で出かけられる体力があるって・・・本当はすごい事なんだよ。
お金があっても、体力がなければ行けないから・・・・。
彼女と、最後に連絡を取らなかった事を悔いていると、姉の彩が『でも彼女、ちゃんと教えてくれたじゃない?』そう声をかけてくれました・・・。
最後に連絡をくれなかったのは、もしかして彼女なりの優しさだったのかな・・・。
私に連絡をすると、『まだやれる!がんばれ!』って言われちゃうから・・・。
今頃彼女は・・・何をしてるのだろう・・・。
そっちの暮らしが落ち着いたら、また連絡ください。
Mahalo
はじめまして。数ヶ月前に訪問させていただいてからいつも楽しく読ませていただいてます。
私は昨年リンパ腫に罹患して治療を受けました。病気は肉体だけでなく精神も侵してきます。そんなとき、家族や友達、職場の人、病院スタッフ、全ての人が支えてくれていることがどれだけありがたいことか、絶対元気になるんだと励みになります、
私の病気なんて、入院してると病気の内に入らないやと思わせるくらい高度なレベルの治療をしてる方がたくさんいらっしゃいます。
そんな環境でも副作用の辛さにもうやめたいなと思ったことがありました。その夜、友達が出てきて病気祈願のためにお祈りをするところに連れていってもらうという夢を見ました。夢から覚めた時、泣いてしまいました。遠慮して連絡控えてくれてるけど心配してくれてるんだなぁって、やめるなんて思っちゃいけないなぁって。
今月で治療が終わってちょうど1年になります。今年も桜が見れそうなのでありがたい。入院ではなく普通に生活できるのがありがたい。髪も伸びてきてウィッグをはずしたばかりですが、以前の私なら、ロングヘアが決まらないとちょっと憂鬱でしたが、抗がん剤の影響かくせが出てる髪型だけど髪があるだけでありがたい。
病気になったことは大変でしたが、そこで学んだことは大きなことでした。これだけ沢山の人に助けてもらったのだから、まず自分を大切にしようとはっきり思えたこと。命には限りがあるということ。人は一人では生きていけないということ。今まで当たり前のように享受してきたこと一つ一つが当たり前なのではないこと。
お友達は辛い治療の中でも小さな幸せを見つけながら過ごしていたと思います。連絡くれないのも体調を気遣ってくれてるからだと思ってたんじゃないですかね。きついときは返信するのもきついから。そして連絡しなくてもまた会えると確信してたのだと思います。私も一緒に闘病していた友達にそういう人がいます。
bebeさんのお気持ち、人事ではなかったので思わず長文になってしまいました。初対面なのにお許しください。
ゆからさま
初めまして、BeBeです。
コメントありがとうございます。
リンパ腫罹患後、抗がん剤まで終えたとの事、まずはお疲れ様でございます!!
そして、抗がん剤終了おめでとうございます。
抗がん剤で髪が抜けた後、癖毛になった・・・というような事をタレントの北斗晶さんが、何かの記事に書いていらっしゃいました。
でも、抜けた髪はちゃんと生えて来るから心配ない!とも仰ってました。
最近は、医療用の優秀なウィッグもあるので、便利な世の中になりましたよね。
病気をすると、いきなり景色が変わります・・・・。
昨日まで当たり前だった景色が、死と隣り合わせの景色になり、治療の選択を迫られます・・・。
抗がん剤だって、進んでやりたい人なんかいないし・・・やらない選択肢だってあるけれど、生きる事を優先するなら、標準治療と抗がん剤は必須だと私は認識しています。
ゆからさんはケモが終わって1年という事なので、寛解まであと4年というところでしょうか?
亡くなった友が生前、再発を恐れながら暮らすよりも、治療がひと段落したならもう自分は治っている!と思って暮らした方が、
毎日が楽しいし、多幸感もあるから、再発に怯えて暮らさないように心がけている、と言っていました。
思い返せば・・・彼女の一言一言が貴重なアドバイスのように思えます・・・。
病になったことは、幸運なことではないけれど、決して不運だとも言い切れないと思うんです。
病に罹患した人にしか理解できない、到達できない世界があります。
健康な人間は、健康の価値を理解していません。
でも、一度でも病に罹患すると、健康の価値と元気という『元の気』の大切さを痛感します。
病から学んだことを無駄にしないように・・・私自身も彼女から教えてもらった事を決して忘れないように・・・。
残された人生を大切に生きていこうと思います。
ゆからさんのご健勝と益々の御開運を心よりお祈り申し上げます。
弥栄