霊障

水の底のソレのお話。

Aloha

9月になったよ・・・宿題終わってない人いるよね?
9月になった途端に・・・ラジオでは、Earth Wind&FireのSEPTEMBERが流れる。

これが流れると、あぁ・・・秋だ・・・夏が終わってしもうた・・・と、寂しい気持ちになる。
そういえば・・・子供の頃は、8月31日に必死で夏休みの宿題を片付けた・・・。と言っても、絵を描いてくれるのも、刺し子の宿題も・・・・全部姉の彩が手伝ってくれた。
でも、どんなに頑張って思い出そうとしても・・・母が手伝ってくれた記憶が引っ張り出せない・・・。

アサガオの観察日記・・・・いつも絵を描いてくれたのは姉の彩だし。
夏の昆虫記録は・・・父が単身赴任先で捕まえてきたカブトムシで賄う、絵は姉の彩でカブトムシのお世話は父・・・。
家庭科の刺し子の宿題は・・・当然姉の彩の担当。

母は一体私に何をしてくれたのだろう・・・?

朝ごはんは子供の頃から、自分で準備するのが我が家のしきたりだし・・・家の掃除は私の仕事だったし。
洗濯物を取り込むのも、ご飯を炊くのも・・・・お風呂掃除にお遣い・・・全部私の仕事。
最近・・・母との思い出が少ない事が、とても残念に思う。

私のお世話をしてくれたのは、いつも姉の彩で・・・沢山遊んでくれたのは父だし。
子供時代は髪を伸ばすことを禁じられていたので、母に髪をとかしてもらったり、結わえてもらった記憶もない。
その反動で、私は今でも髪が長い・・・ヘアアレンジは、大抵のことは自分でできるし。

専業主婦だった母と、一番長く時間を過ごしているはずなのに・・・あまり思い出がない事に最近気づきました。(今頃?って話ですが・・・笑)学校から帰ったら、お手伝いをして直ぐに塾に直行だったのと、1週間のうちで日曜日以外は全部習い事でした。お習字に算盤に水泳にエレクトーンに少林寺とかも行ってたかな・・・・。

算盤が週に3日、水泳が週に2日、習字が週1でエレクトーンが週1で少林寺が週2で・・・どうやってこなしていたんだろう?子供の頃の思い出って、習い事ばっかりで、いつも眠かったことしか記憶がないな〜(笑)

それでも、母との思い出は一つあって、ある年の夏休みに、学校のプールに入っていた時の事・・・。お友達と水に沈むピンポン球をプールの底に沈めて、それを潜って取る遊びをしていた時の事・・・水泳は得意で泳ぎも早かったので、当時のあだ名が『河童』だったアタクシ。

いつものように、ピンポン球を取ろうと水に潜った時、ソレがいる事に気づきました。
手を伸ばして、赤い球を取ろうとしたらプールの底から、男の子の上半身がニョロっと出て来て、私の手を引っ張ります。

泳ぎに自信はあるものの、完全に手首を掴まれた私は、浮上が出来ずジタバタしたものの・・・手を離してもらえません。プールの底から上半身だけを出した『ソレ』と目があった時に、「あっ!!あの子だ!!』と、ピンと来ました。

実は、その日の前日、家の裏を流れている川で遊んでいる時に、その男の子と会話をしたんです。
川の土手で遊んでいると、少し深いところにその子が立っていたので、『何しようと?』と声をかけた記憶がありました。声をかけると、その男の子は、少しずつ深いところに行ってしまって、私も後を追ったのですが、ほんの一瞬目を話した隙に見失ってしまいました。

まさに、今自分の手を引っ張っているのが、昨日のあの川で会った男の子だと気づいた私は、『これは遊んじゃいけない方の友達だ!連れて行かれる!』と、咄嗟に判断したと同時に、プールの深さが良く考えれば、自分の胸の上くらいだった事を思い出しました。
冷静になれば、ちゃんとプールの底に足が着く事を思い出し、とっさに足を床に着け、その難を逃れた事があります。

プールから上がるや否や、私はダッシュで自宅に戻り、台所に直行し”おにぎり”を握り、それをアルミホイルに包んで持ち出そうとしました。私がお腹を空かせて帰ってきたと勘違いした母が、台所にやって来て、私が握ったおにぎりを見て、『どこに持って行くのか?』と聞いて来たので、『昨日川であった子に食べさせるとよ!今日プールの中におったけん!』と、ようわからん言葉を並べる私をじっと見て、『ならこれも持って行きなさい』と、確か卵焼きのようなおかずを持たせてくれました。

普通に考えれば、頭のおかしな子供の戯言ですが・・・母にはすぐに何事か理解できたのだと、思います。
玄関を出るときに、『川には絶対入ったらいかんよ!』と、大声で言われた記憶があります。

”おにぎり”と”おかず”をアルミホイルに包んで、急いで走って川へ行きました・・・その時間の川には誰もいませんでしたが、橋の上から水の中をじっと見ていると、ふわっと何かが水の中から浮いて来ました・・・よく見るとあの子でした。

持ってきたお弁当を持って行こうとすると、今度は後ろから何者かが私の手を引っ張ります。
ふと後ろを振り向くと、知らない男性が、私の手を引っ張って橋の下へは、行かせてくれません。

無理に行こうとしても、強い力で制されます・・・。仕方ないので、おにぎりを川の中に放り込みました・・・・。

ほどなくして、手に感じていた力がするりと解け、男性も消えてしまいました。
川の方を見ると、おにぎりを包んだアルミホイルも消えていました・・・水の底に沈んだのか、流れていってしまったのか・・・それともあの子が食べたのか。

その日から、時々川の付近でその子と会うことがありましたが、川に呼び込まれることは、2度とありませんでした。

姉の彩と父との思い出は沢山ありますが・・・母との思いはこの時の事が、一番鮮明に記憶に残っています。

9月になっても、九州地方はまだまだ暑い日が続きます。
海や川遊びに行く時は、水の中のソレに充分注意しましょうね・・・・。

姉の彩のLOVE SPIRITUALが13周年を迎えました。
皆さまの応援のお蔭様です!13年記念イベントやるぞ〜!!!!!

イベントの詳細は後日!!

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