BeBeちゃんの憂鬱

パタニティーブルーなオトンは要するに・・・更年期。

aloha

今日は、3度目の結婚をする友人からご指定の、ル・クルーゼのお鍋を買いに近くのモールへ行きました。

1日の神社参拝を終え、スーパーで数日分の食材を買い、夕暮れ時のモールへ行くと、子連れのお買い物タイムのピーク時・・・日本には子供がこんなに沢山いるのか!!と、仰け反るくらい子供だらけ・・・こんなに子供が多いのだから、保育園がなかなか見つからない理由も、なんとなくわからんでもない。

お腹も空いたので、最近お気に入りのポムの木という、オムライス屋さんに入ってみた。

当然、夕暮れ時ですから子供たちが騒ぐのは仕方ない・・・。

高級レストランな訳ではありませんから、この手のレストランでの子供の声なんか気にしない(笑)時々、騒ぐ子供よりも叱りとばすお母さんの声の方が大きくて、子供の声よりそっちが迷惑だ・・・。

なんて思う事もあるけど、ちゃんと子供を叱ることが出来るお母さんが減っている今の世の中、きちんと子供に『ダメなものは駄目!』と、一生懸命説明しているお母さんをみると、『偉いぞ!お母さん!頑張れ〜!!』と、応援したい衝動に駆られるあたくし・・・。

まぁ、お互い様の精神があれば、少々子供が騒いだところで大した問題でもない。

場合によっては、女3人集まって、大声で騒ぎ散らしているアラサー女子の無駄な笑い声の方がうるさい。

私の席の前に、子連れの家族が座っていた。その隣も子連れの家族。

前の席の子連れ家族の家族構成は、1歳になるかならないくらいの男の子、上のお姉ちゃんは3〜4歳くらい。そして、お母さんとお父さん・・・両親ともお世辞にも若いとはいえない・・・多分お母さんは、ひいき目に見てアタクシくらいだと思う。

そのお隣の家族構成、パパ・ママは多分30代前半・・・子供は3〜4歳くらいの女の子と、小学校に上がるか上がらないかくらいの女の子2人姉妹。お婆ちゃんとお爺ちゃんも一緒だから総勢6人家族。子供たちは、とてもお利口さんで騒ぐことなく椅子に座って食事を済ませ、ジュースを飲んでいる。

私も姉妹なので、女の子の2人姉妹を見ると、なんとなく自分の幼かった頃を思い出します。母が、35歳の高齢出産だったことと、姉の彩とは少し年が離れていた事もあって、私は姉の彩に育ててもらった記憶しかありません・・・。

いつも姉の彩がお着替えをさせてくれたり、おめかしをしてくれたり、お散歩もお出かけもいつも姉の彩と一緒で、姉が学校に出かける時は、いつも玄関まで追いすがり号泣する、姉命の妹でした(笑)

そんな事を思い出しながら、前のテーブルに目を移すと、年配の母親はスマホ・・・お父さんは必死に上のお姉ちゃんに、椅子に座るように言い聞かせています・・・。

しかし、お姉ちゃんは椅子に1分座って要られません・・・飛んだり跳ねたり、歌を歌っています。カエルの歌を1人で輪唱しつつ、複数のテーブルを叩いて跳ねるという、全盛期のTK(小室哲哉)かっ!と、突っ込みたくなるような・・・熱唱と輪唱・・・。

とにかく、その子はたった数分間であっても、じっと椅子に座れないのです・・・。

一生懸命なお父さんは、なんとか椅子に座らせようと試みるけど、悲鳴とともに椅子に立ち上がり、椅子からジャ〜ンプ!!その後は、ラッキー池田バリの個性的な振り付けを取り入れ、お尻フリフリダンスしながら動き回る・・・。

娘のハッスルタイムに心を折られたのか・・・お父さんは、幼子の方をあやしはじめた。

食事が終わり、会計を済ませお店を出るタイミングが、ちょうどこの二組の家族とぶつかったのだが・・・ここで、笑えない事件に遭遇した。

お店を出るときに、動きすぎる彼女が急にベニーカーに乗りたい!とぐずり始めた。

あまりに大声で叫ぶので、慌ててお父さんが上のお姉ちゃんをベビーカーに乗せ、ちびっこちゃんを抱き上げた・・・。その時、何を思ったのかお父さんはちびちゃんの靴を、テーブルに置き荷物を背負ってちびちゃんを抱っこ。

ママは無言でスマホ・・・。

ベビーカーを押すのもお父さん・・・チビちゃんも抱っこして大変そうだから、扉を開けてあげようかと前に回り込もうとした時に、事件が起きた・・・。

テーブルに忘れられていたチビちゃんの靴を、横にいたお行儀の良い家族のおばあちゃんが、咄嗟に見つけてチビちゃんの足に履かせようとしました・・・。

すると、何を思ったのかスマホに夢中になっていた嫁が、絶叫とともに『勝手に触らないで下さいっ!!』と悲鳴をあげ、事もあろうに親切なお婆ちゃんの手を叩き、子供の靴がアタクシの方に、結構なスピードで飛んできたわけですよ。

私というやつは、いつも思うのですが、オモロイ事件に遭遇する頻度がやや高めなのですが、その都度毎回貧乏くじを引くという、残念なくじ運を持っています。

つい先日は、関西に出張に行こうと東京駅を歩いていると、痴漢兼引ったくりのタックル野郎に遭遇し、数メートル弾き飛ばされるという、事件に遭遇しました。

その時、数メートル先を歩いていた鮑先生に『殺意が足りない!』と怒られた経験を生かし、今回は殺意をたぎらせ全盛期の高部知子(わからない人はググってね。)のドラマを彷彿させる感じで、「何してくれんだよ!コノヤローッ!!』と、凄んでみた・・・。

いきなり、手を強く叩かれたお婆ちゃんは、痛みと驚きで放心状態・・・。

当然鬼のような形相のスマホ妻が、今度は私を怒鳴り散らすものだと思い、『お気に入りの恐竜Tシャツに、靴ぶつけんじゃねぇぞこの野郎!』と、言わんばかりに、更なる殺意の波動を意識しましたところ・・・・。

隣にいたお父さんがイキナリ・・・。

大声で泣き出したのだよ・・・。

もうね・・・アタクシね・・・笑っちゃいけないんだけど・・・鼻の穴が膨らんじゃって、鼻の穴を閉じるのが精一杯。

あたしが思うところ・・・お父さんは、子育てと嫁のイライラと、男の更年期で、精神的に限界だったんだと思うの。

一生懸命働いて、週末は家族サービスで疲れて、おやすみの日も子供はずっと跳ね回っていて・・・せっかくの家族揃ってのお出かけも、嫁はイライラしてスマホばっか・・・他のテーブルの子は大人しくご飯食べてるのに、何で?うちの子はこんなに跳ね回るのだろう?そもそも上の子は本当に俺の子なのか?

などと、一瞬にしてスピルバーグ並みの、壮大なストーリーが頭の中に繰り広げられ、悲しみが込み上げて来たのではなかろうか・・・。

というか、ただの子育て鬱の男性版(男性更年期もあると思うのですが・・・。)だったのではないかと・・・。

最近は、女性ばかりの子育て鬱がフォーカスされがちですが、男性も結構参っているのではないのでしょうか?

自分の子供を、見ず知らずの他人が触るという行為は、確かにあまり気持ちの良いものではないのかもしれませんが、そもそも子供が履く靴を食事をするテーブルにおいてみたり・・・他人の親切に対して攻撃的な態度をとってみたり・・・。

お母さん・・・イライラするにもほどがあります・・・。

靴が吹っ飛び、お婆ちゃんの手が腫れ上がり・・・私の顔面目掛けて飛んで来た、子供用の靴は床に転がっています・・・。

騒つく店内・・・泣きだすお父さん・・・上のお姉ちゃんも号泣・・・チビちゃんも号泣・・・靴を拾ったお婆ちゃんは困惑・・・。

アタクシは・・・この雰囲気から一刻も早く立ち去りたい・・・。

かといって、結構無理して凄んだ手前引っ込みもつかない・・・。

そうだ・・・逃げよう・・・でも、走っちゃダメだ・・・あたしが悪者になる・・・さりげなくこの場を去ろう・・・何事もなかったかのように・・・。

そこで・・・店内からちょうど流れて来た、アリアナグランデのサウンドに乗せて・・・ランウェイ風のウォーキングで、その場を去ることにした。

なぜかここに来て髪をかき上げつつ、ライダースを肩に引っ掛け・・・キャットなウォークでポムの木を颯爽と歩くアタクシ・・・振り向くな・・・絶対に振り向くな・・・。

そういい聞かせながら、頼まれてもいない流し目まで取り入れ、結構な距離をキャットウォーキングした・・・海辺のモール・・・潮風が頬を伝っていく・・・あぁ寒い・・・ライダースを着るタイミングを、完全にしくじったぜ・・・。

POSTED COMMENT

  1. ゆか より:

    BeBe様大丈夫ですか?←何がだ 笑

    いけん、笑っちゃいけんと思いつつ
    カオス過ぎだし
    BeBe様の文章が面白すぎだし
    笑わせていただきました(*⁰▿⁰*)

  2. BeBe より:

    ゆか様

    笑うよね・・・。
    この時期のママのことをガルガル期と言うそうですね・・・。

    ガルガル期とか可愛い言い回しにしたところで、見ず知らずの人を叩いたら立派な暴行かと思うのですが・・・。
    そもそ子供の靴を公共の場で食卓に置くという行為が、理解できん・・・。

  3. kawana より:

    ほんとオモロイ事件に遭遇しすぎ。父親が泣き出したのところで、朝から噴飯。文章面白すぎです。

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