aloha
今日の福岡は雨模様・・・。近所のモールや最近自宅近くに出来たメガドンキには、恐ろしい数の子供達が遊んでいます・・・。
なぜか子供を連れているのが、お爺ちゃんやお婆ちゃんといったお年寄り・・・想定内とはいえ・・・当然トイレットパーパーやBOXティッシュ・生理用品・ポケットティシュ・ペット用の濡れティッシュすら棚から消え失せた。
キッチンペーパーもなければオムツもない・・・。
昨夜30代前半くらいのお母さんが、メガドンキのおむつ棚の前で泣き崩れていました・・・。
『オムツがないっ!!』
しかし、彼女のカートの中には数個のオムツが入っています。(正確には4個)
ご主人らしき男性が、『とりあえずこれくらいあればしばらくは大丈夫だよ。』と声をかけていますが、その声が全く聴こえていないかのように、半ば悲鳴をあげながら『オムツが無い〜!!どうするの?どうするの?』と声を荒げ、ご主人を攻め立てます。
後方では、オムツが手に入らない別のお母さんが”介護用オムツ”を代用すると言い出しました。
それを聞いていたご主人らしき人が、『まだ3つの子に大人用オムツは大き過ぎる!』と言い返しています。
すると隣ににいた、全くの他人であるお節介な子育てパイセン風のお母さんが、『子供に介護用オムツは駄目よ!それに3歳でまだオムツ取れていないの? うちの子は、2歳前にはもう取れたけど・・・。』と、余計なインフォメーション。
後方からはオムツが無いという悲鳴・・・。
次は3歳の子供に介護用オムツを代用するという母親の絶叫・・・。
そして極め付けは、『買い溜めのしすぎで現金が底をついてきた』という夫婦の、家庭のお金事情による怒号・・・。
さて、本日は 『集合的無知による精神的不安』について、皮肉を込めてお届けします。
皆さん・・。「裸の王様」の物語はご存じですか?
王様は本当は裸んぼなのに、『バカ』と思われるのが嫌なので、見えてもいない王様の服を皆で褒めてしまう。結果的に,「王様の服はみんなに見えている」と思い込まされ,見えていないのは自分だけ、『バカ』だと思われたくないという一心で、「王様は裸だ」と言えない状態になってしまうお話です。
このような状態を,専門的には「多元的無知」と呼ぶそうです。
(参考論文:第一著者・岩谷舟真氏)
多元的無知とは,実際は嫌々行っていても,行動を見た人から見れば「みんなは規範を受け入れている」と思われてしまうことによって,「嫌だ」とはいえない状態がさらに維持されてしまうという特徴の事で、社会心理学では多元的無知の定義は、「集団の多くの成員が,自らは集団規範を受け入れていないにもかかわらず、他の成員のほとんどがその規範を受け入れていると信じている状態」と、みなされています。
この『多元的無知』は、どうして生じてしまうのでしょう?
そして,それを解消する方法はないのでしょうか?
多元的無知の先行因となる心理プロセスは、2段階に分かれています。
1つ目は認知バイアス(対応バイアス)です。
他者は実際には、それを嫌々行っていたとしても、その人がそれを”自発的に行っているのだろう”と思う事。
これが第1段階。
2つ目は、自分が嫌でも,「みんなはそれが好きだ」と思い込むと,みんなの好みに合わせて行動してしまう。
というもので、これが第2段階。
最初は、みんな嫌々行っていた行動でも『多元的無知』が生じてしまうと、徐々にそれを受け入れ、最終的には自発的にやってしまう。
これは、認知的不協和理論で説明される現象で、『自分の意志に反する行動を続けるのは苦痛なので、その行動を好きになることでその苦痛を解消しようという・・・。』
一種の人間の、”防衛本能”のようなものなのでしょうかね・・・。
これらの心理プロセスを、実験で再現したのがこの論文のプロセスなのですが・・・。
多元的無知を再現する実験
多元的無知の心理プロセスを検証するため,3つの仮説を設定している。
仮説1.他者がたとえ嫌々選択したものであっても,それを積極的に選択したものであると判断するだろう。
仮説2.仮説1のとおりに判断した場合,自分の好みではなくても,相手の好みに合わせて行動するだろう。
仮説3.仮説2のとおりに行動した場合,のちにその選択をより好むように態度を変化させるだろう。
実験ではグミを使って,「人の好みの形成の実験」と嘘の教示を参加者に行った。実験結果のエッセンスだけを述べると以下のようになる。実験参加者は,自分が好きではないグミを嫌々選択した状況であっても,相手が同じグミを選択した場合に「相手がそのグミを好んで選択した」と思いやすい(仮説1)。そして,相手がそのグミを好んで選択したと思った参加者ほど,相手の好みに合わせた行動を実際に行った(グミをお土産として選択した)(仮説2)。さらに,そのように行動した参加者は,その後,当初好きではなかったグミをより好むようになった(仮説3)。
このように、見事に実験で多元的無知を構築し、仮説が支持されることが明らかになったとの事。
コロナヴィルスの拡大により、日本でも異常行動が目立ってきています。
感染の拡大を防ぐために学校が休校になれば、近所のモールが子供達で溢れかえる。
棚からは、紙製品が姿を消し、物質が手に入らないと泣き叫ぶ主婦・・・・。
分け合えばいいのに、独り占めする人達。
共働きのご家庭では、当たり前ですが・・・スーパーの開店前からティシュを買いに並ぶなんてことは出来ません。
夫婦共々仕事がありますから、パチンコ屋の開店に並ぶような暇もなければ、当然スーパーの開店に並ぶ時間があるわけないのです。
昨夜、ツイッターでこの事を呟いた途端、ラブスピ読者(マナ友)の方々から、『トイレットペーパー送りましょうか?』『生理用品間に合いますか?』といったDMを複数件頂戴いたしました。
外国在住の方からも、『Do you have enough toilet paper? 』(トイレットペーぺー足りてる?)と、連絡をいただきました。
有り難い事です。
連絡をくれた皆さん、本当にありがとうございます。
皆さん・・・ガセの情報に踊らされないようにしましょう。
生き残りは重要ですが、『自分だけ助かればいい!』という考えは、『本当に自分が困った時に、誰も助けてくれないという不幸の連鎖を呼び込みます』
『因果応報』という言葉は、私たちが死ぬまで付き纏います。
困ったときはお互い様・・・低次元な買い占めは辞めましょうね。
皆さんこの画像の豚さん・・・お洋服着てますよね?
お洋服が見えず、頭のクラウンだけ見えてる人は要注意です・・・。(本当に危険)
嘘だろ・・・ブタは裸だろ?
『豚は洋服着てます!』なんて言ってる奴・・・表出ろっ!!
裸の豚が、パンツ履いてクラウン付けてんだよっ!!
見ればわかるだろ?
皆さん・・・ブタさんはどう見ても”裸んぼ”です・・・・。
集合的無知による精神的不安にご注意ください。
アメブロのビビアーニのコソコソ話もどうぞよろしくお願いいたします。