BeBeちゃんの憂鬱

死神と重曹

Aloha

今日は12月6日・・・もうすぐ時計が回ってしまうけど、今日は昨年亡くなった私のクライアント(Sさん)の命日でした。

本日は、少々真面目な記事をお届けしよう思います。

Sさんは、私と鮑先生が数年間、風水と経営管理のコンサルとして顧問を務めていた会社の、社長さんで、本人はあまり自覚がないと思うけど・・・”愛すべき”毒舌紳士だったわ・・・。だった・・・ってことは過去形なんだけどね・・・・。

2022年8月、Sさんは通っていた歯科医から、首の腫瘍が大きくなっている事を指摘されて、大きな病院を紹介されたのですが、検査の結果ステージ4の咽頭癌という告知を、受けました。

当時の担当医師の見立てでは、ステージは進んでいるけれど、まだ手術が可能ということで、手術の日程も決まっていたのですが、なんと・・・手術前日に『医師の態度が気に入らない』という理由で、手術をドタキャンしやがった・・・。(マジで・・・ドン引きよ・・・。)手術をドタキャンした彼は、結局別の病院を紹介されることになり、別の病院でまた検査を繰り返したものの、結果は最初の病院と同じでした。

この段階で、別の病院でも手術で首の腫瘍を取り除き、病理の結果をみて治療方針を決めましょう。という内容でした。

この時私は、彼が素直に手術を受けてくれると思い込んでいたのですが・・・。

その後彼は、標準治療から離れる選択をしてしまいました・・・。

今日はこの話を通じて、皆さんに伝えたいことがあるんだよね・・・。命に関わる超マジメな話なので、よかったら最後までお付き合いください。

そもそも、彼の首の腫瘍はいきなり大きくなったわけではありませんでした、数年かけて少しずつ大きくなっていったんだけど、当時ちょうどコロナ禍と重なって、皆がマスクをしていた時期だから、腫瘍を隠すのには好都合だったようです。

で・・・結局、ステージ4・・・・。

彼が、藁にもすがる思いだったのは痛いほど分かるし、自分がいきなりステージ4のガンを告知されたら、パニックになると思う・・・。

とはいえ、ここで彼が選んだ治療法に一癖あった・・・・。 

彼はネットの情報に飛びつき、まずは『重曹』で癌を治すと言い出したんです・・・。(重曹ってお掃除の時の白い粉だよね・・・・?。)

そして、重曹は身体に良いからと言って、私にまで『重曹と計量スプーン』をプレゼントしてくださいました。(今まで貰った贈り物の中で1番迷惑でした・・・・。)

そして、重曹の次に彼が選んだ治療法が、『癌が消える水』・・・。

ペットボトル1本5万円という高額なお水を彼は飲み始めたんです・・・。そして、私にもその『癌が消える水』なるものをプレゼントしてくださいました・・・。飲めば癌の予防になるのだとか・・・。

彼にはある信念がありました・・・。

彼は『自分は神様に愛されている、だから癌も消えるんだ』と信じ切っていたんです・・・。

告知から2年間・・・彼はありとあらゆる『癌が治るもの』を試しました・・・。

癌が治る電気治療期(70万円)
癌が消える寝袋(30万円)
癌が消えるセミナー(数十万円)

2024年の2月ごろ・・・彼から腕が痛いというLINEが届きました・・・。

腫瘍がある側の腕だったので、嫌な予感しかしません・・・。

しかし・・・彼は寝方が悪かったんだと言い張る。

そこで、知人の外科医に状況を伝え、『どう思うか?』と尋ねたところ、『状況から推測するに骨転移だろう・・・。』という回答が戻った。

私の顧問様(年間顧問契約を持っている企業様・個人様)は、基本的にいつでも『私にLINEを送ることができる』という契約になっています。(ご相談内容によって、私たちが連携するリスクマネジメントのサポート会社や人材をご紹介しております。弁護士・税理士・行政書士とも常に連携しております、当然ご紹介も可能でございます・・・・。)

彼は、毎日のように・・・腕が痛い・・・首が痛い・・・犬の散歩が大変・・・そんな事をLINEで知らせて来るようになりました。

素直に病院に行く人ではなかったので、『知人の外科医にどういう言い回しをすれば、彼が怖がらずに病院に行くか?』と尋ねると、『痛風じゃないか?』と言ってみろ・・・と、アドバイスをもらったので、彼に『腕の痛みって痛風の痛みと似てる?』と仕掛けてみると、案の定『俺、痛風なんだよね。』という回答が戻って来たので、『だったら痛風の治療行った方がいいんじゃない?』と言って、彼に診察を促した。

すると彼は素直に、病院に行ってくれたのだが、その日の午後に彼から私のLINEに送られてきた写真は、痛風の診断書ではなく、彼の腕の骨転移のレントゲン写真だった・・・・。

彼はまた、医師の態度が気に入らないと、医師の説明をほとんど聞かず、レントゲンの写真をスマホで撮影して帰ってしまったのだそうな・・・。

送りつけられた写真を、慌てて知人の外科医に転送すると・・・。

『骨転移だね・・・。』という回答が戻った・・・素人が見ても分かるほど・・・彼の腕の骨は見事に溶けていました・・・。

『Sさん・・・痛風じゃなくて骨転移だから、出来るだけ早く病院に行ってください。』私がそういうと、彼は『大丈夫!きっとまた癌は消えるから!』と、おかしな事を言い出したんです・・・。

実は彼には特別な経験がありました。

今回の癌が見つかる7〜8年前にも、肺癌の疑いで影が5〜6個見つかった時に、ある有名な女性ヒーラーさん(私も面識があるのですが、私が知る限り最強のヒーラーさんです。)のセッションを受けて、影が消えた経験をお持ちでした。

私見ですが・・・・その特別な経験が、結局彼の今回の死期を早めてしまったんじゃないかって、私は思っています。

良い機会なので、神様との距離感や付き合い方について少し触れてみようと思います・・・。

願いは聞いてもらえるが、特別扱いではない
神様は私たちの願いや祈りに耳を傾けてくれますが、私たち一人ひとりを、他の誰よりも「特別扱い」してくれるわけではありません。願いが叶うこともあれば、叶わないこともあります。これは、神様が私たちを平等に愛し、それぞれにとって最良の道を見守っているからです 。

叶わなくても見捨てられたわけではない
願いが叶わなかったり、困難な状況に直面したりしても、それは神様に見捨てられた証拠ではありません 。むしろ、その経験を通じて私たちが成長し、より強く生きることを望んでいらっしゃるのかもしれません。神様は結果ではなく、それに取り組むプロセスや学びを大切にされています。

思い通りにならないのは当たり前
人生は常に思い通りに進むとは限りません。神様があなたの期待通りに動いてくれないからといって、怒りの感情を持つのは筋違いです。神様はあなたの召使ではなく、全宇宙を統べる存在です。

努力と生き様を大切にされる
神様は、あなたがどれだけ頑張っているか、どのように困難に立ち向かっているか、その「生き様」を見ています。必ずしも物理的な手助けをしてくれるわけではないかもしれませんが、あなたの内面的な成長や努力を深く理解し、尊んでくれています。

結果を超えた大切さ
あなたが「欲しい」と思う特定の結果(合格、成功、お金、愛情、特定の人物との関係など)を与えてくれなくても、神様はあなたの存在そのものを、深く大切に思ってくれています。この無条件の愛を、正しく理解することが重要です。

適切な距離感の重要性
神様を「自分の都合の良いように動く存在」として捉えたり、叶わないことを神様のせいにしたりすると、神様との関係性が歪み、人生そのものが狂い始める可能性があります。

曲がった宗教観の危険性
神様を盲信しすぎたり、特定の教えに固執しすぎたりする「曲がった宗教観」は危険です。例えば、神様のために自分や他人を傷つけたり、非科学的な教義に依存しすぎたりすると、現実的な判断能力を失うことにつながります。

自立した信仰心を持つ
神様を敬いつつも、最終的に自分の人生に責任を持つのは自分自身であることを忘れてはいけません。神様はあなたを導く光であっても、あなたの代わりに歩いてくれるわけではありません。健全な信仰心とは、神様の愛を感じながらも、自分で考え、行動し、自立して生きることです。

神様との正しい付き合い方とは、神様を万能な「願いを叶えるマシン」としてではなく、あなたの成長を見守り、無条件の愛を注いでくれる偉大な存在として敬うことです。
結果に一喜一憂せず、あなたの努力と生き様を大切にしながら、感謝と謙虚さを持って日々を生きることが、神様との最も健全で豊かな関係を築く道となると私は考えています。

話を戻しますが、彼は「『自分は神に愛されているから、重曹で癌が治る』と信じ切っていました。(そんなはずないやろ・・・重曹で癌が治るんだったら、国立がんセンターいらんやろ…。すみませんつい本音が出てしまいました・・・・。)

そもそも、癌が治る電気治療機(昔のファミコンみたいなやつ)、寝袋(普通の寝袋となんら変わりない感じのやつ)の結果も散々でした・・・。治療に使える貴重な時間を、彼は重曹と神社巡りと電気治療機と波動水と癌が治る寝袋に費やした結果、癌は治るどころか、どんどん進行し、昨年の今日(12月6日)彼は命を落としました。

今日私が皆さんに一番伝えたいことは、『どうか、標準治療というベースから離れないで』ということです・・・。

標準治療は国が認めた、科学的根拠に基づいて最も効果があると証明されている治療です。『代替治療』そのものが悪いわけではないと思いますが、本当に怖いのは、効果的な治療を受ける機会(時間)を失ってしまうことなのではないでしょうか・・・。

『信じる力』は素晴らしいものだけど・・・それを『科学的に証明されていない高額な商品』を売る人のために使わないで欲しいと願います。彼らはあなたの不安につけ込んでいるだけかもしれない。」

本当はね・・・彼(S社長)との台湾旅行の思い出とか、楽しかった事を書こうと思ったんだけど・・・正直彼が亡くなる3ヶ月ほど前から、毎日のように彼から届くLINEを開くのが苦痛になって来ました。

以前はとても穏やかで気配り上手なSさんでしたが、日に日に愚痴や怒りの言葉が増え、時には私に、攻撃的な内容の文章を送ってくるようになり、じわじわと私の心も疲弊していきました。

仕事とはいえ、1日に何度も届く彼からのネガティブな内容のLINEに耐えるのは、なかなかのハードプレイだったけど、今思えば・・・元気に走り回ってる私を彼は妬ましいと思っていたんだと思う・・・。

彼がこの世を去る1週間ほど前に、彼の会社のマネージャーの女性から、社長が『BeBe先生に会いたいから、ここに呼んで欲しい』と言っている、という連絡が入りました。ちょうどその時期は、フィリピン留学から帰国したばかりで、他社のサポートに追われていた為、会社がある千葉県まで行く時間のゆとりがありませんでした。

と言うのは言い訳で・・・無理をすれば行けたのかもしれないけど、死神と対面するのが嫌だったと言うのが本音です・・・。

そして、12月6日の晴れた日の夕暮れ時・・・。

あの日は、翌週から海外でのVIP鑑定のスケジュールが入っていたため、羽田から福岡に移動して、福岡からホノルルへ行く予定で、羽田にいたのですが・・・。

ちょうどその日の夜中ごろから、私は熱も喉も全く腫れていないのに、なぜか喉に痰が詰まるという、謎の現象に苦しめられていました。

寝ようとしても喉に痰が絡んで息が出来なくて飛び起きる・・・。

そんな事を繰り返していたせいで、あまり睡眠が取れずふらふらしながら、飛行機に乗ろうとした瞬間、私の携帯に顧問先から着信がありました・・・。

『あぁ・・・今日だったのか・・・・。』

あの日から1年が経ちました・・・この1年間で私は、言葉にできないほど、人生で1番辛い経験をしました。

そしてつい先日も、とても身近にいた人から、控えめに言って『とても残酷な仕打ち』を受けました・・・。なんというか・・・容赦なく行われる行為と態度を受け入れると言うのはなかなかの修行だったけど・・・。

『自分の思い通りにならないことや、気に入らないこと』に対して『制裁を加える』ってのは、なんか違うと思うんだよね・・・。

まぁ・・・いいや・・・。

上は見てるから・・・・。

Mahalo

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