呪い

逆さまの呪いの掛け方

Aloha

ここのところ、ハワイネタばかりお届けしていたので、本日は趣向を変えて呪術のお話をお届けしようと思います。

呪術といえば、日本には呪いのスタンダード『丑の刻参り』という、怖〜い儀式の割には、呪いのフォーマルウエアが独創的で、白装束に一本足の高下駄履いて、頭に五徳乗っけて、丑の刻に誰にも見つからずに、神社に出向き木に藁人形と五寸釘を打ち付けるという、難易度高めの呪詛の類が存在しますが・・・。

私が修行をした呪術の本場である、台湾の道教寺院でも、呪詛や呪術の類を目にすることがあります。

廟(道教寺院)の中で、暮らしていると・・・色んな人と出逢うわけですよ・・・。

本当に多種多様な人が廟の中で修行をしています・・・。

そして、色んな呪術を目にするのですが・・・呪術の数の多さにおいて道教は、圧倒的なバリエーションを誇ると言っても、過言ではないでしょう。

対象の息の根を止めるまで、発動したら解除不可能な『蠱毒』をはじめ、病気治癒、男女入れ替わり、略奪愛、子宝、金運旺盛などなど、ネガティブなものから、ポジティブなものまで多種多様な術式を持つ道教ですが、日本にも『おまじない』レベルの呪術は、色々と語り継がれています。

簡単なものだと、『逆拍手』というカジュアルな呪詛があるのですが、両手の手のひらを打ち合わす通常の拍手ではなく、手の平をあえて外側に向け、手の甲を打ち合わる拍手の事を、逆拍手と言います。

通常の拍手的な『柏手』は、魔を祓いますが・・・・その逆の『逆拍手』は、基本的に縁起の悪い所作であり、柏手とは逆に魔を呼び込む時に使うもの。

例えば、長年義母からの酷いイジメを受けてきたお嫁さんが、義母の介護に嫌気がさし、連日連夜この『逆拍手』を眠っている対象相手に、打ち続けたとしましょう・・・。

義母は日に日に衰弱して行き・・・予想よりもかなり早く⚫️んでしまうかもしれません・・・。

大好きな彼に嫁がいたとする・・・邪魔な嫁を消せば、私が奥様になれるよね・・・。
彼のスマホから、こっそり嫁の写真を盗み、自分のスマホに保存して、ひたすら『逆拍手』をお見舞いする・・・。
すると・・・健康的だった奥さんが急にメンタルを病んでしまい、体調を崩しがちに・・・そしてめでたく離婚とかね・・・。

逆さまにすることや、逆さまの形で行う動作には、『呪い・不吉・死者に対する振る舞い』といった、非常にネガティブな意味合いが、込められている場合があり、一般的には忌まれることが多いと言われています。

「古事記」の黄泉の国神話では、イザナキが『後ろ手に剣を振る』事で、呪いをかける話があります。
後ろ手に行う動作には、呪術的な意味があることから、後ろ手で剣を振るような行為は、人に対して行うのは、避けたいところです。

葬送の習わしでは左前の装束、逆さ水、逆さ屏風などの作法もありますので、『逆』に行うという行為は、決して縁起の良いものではありません。

ちなみに、逆さまでもOKな呪いがあるのを、ご存知でしょうか?(笑)

泥棒よけのまじないと言われているのですが、石川五右衛門が釜ゆでの刑に処せられた、命日である「十二月十二日」という日付を書いた札を、玄関や軒下にあえて逆さまに貼る事で、泥棒よけのまじないになるという言い伝えがあります。

しかし基本的には、逆さまの護符や、お札、絵や写真などをうっかり目にする機会があっても、勝手に正位置に戻さないようにしましょう。
もしかしたら、その逆さまの何かは、呪詛や封印の類なのかもしれませんから・・・。

 

Mahalo

POSTED COMMENT

  1. シモン より:

    年老いた母が、認知症とはいってもまるで操られているようにトラブルを起こします。波があるとは言ってもこの頃゛は毎日濡れ衣を賭けられ困っています。霊的に未熟になのでいたずらに人のせいにしかしないし、毎日罵られてメンタルが持ちません。もしも陰で母をコントロールしている存在があるなら、邪なのでその霊または人を特定できなくても懲らしめることはできないでしょうか。

  2. Be-Be より:

    シモン様

    結論から申し上げますと、母上様の行為に霊の干渉はありません。
    また、万が一呪詛の類、低級霊の憑依などがあったと仮定しても、対象を確認もしくは角的出来なければ、送還は難しいです。

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