怖い話

霊臭のする家(前編)

Aloha

霊臭のネタを先日アップしたら・・・予想より多めのお問い合わせや、ご質問が届きました。

霊臭とは読んで字の如く『霊が発する臭い』のこと。
死臭とはまた別物で、霊臭には複数の香りがありますが、簡単にいうと『良いもの』と』『悪いもの』に区別されます。

良いものは『お香の香り、花の匂い、白檀の香り、懐かしい心地よい香り』などで、主に守護する霊から感じ取るものです。

悪いものは、その名の通り嫌な臭いのするもの・・・。

私自身、これまでに幾度となくこの霊臭というものには遭遇していますが、対象人物から発せられる『霊臭』と、街中や家の中で感じる『霊臭』など、いくつかのパターンがあります。

ご質問の中に、家の中で霊臭がする場合は、芳香剤を置いたり、フレグランススプレーを噴射することで、除霊されたりしますか?

 

というようなご質問がありましたが、この世の芳香剤では残念ながら、霊臭を完全に消す事は不可能です。

 

一般的に人が住む家屋には、その家族やそこに住む人たちの、生活の臭いというものが存在します。単純に台所に染み付いている『お料理の香り』とか、タバコを吸う方がいらっしゃるご家庭では、ドアを開けると『タバコ臭』がします。

ご老人だけのお宅に行くと、なんとなく箪笥の芳香剤みたいな匂いがすることもあれば、子供が多いご家庭では、子供が発する独特の匂いなんてものもありますし、私は犬や猫が好きなのでペットの匂いにも敏感です。

ただ、こういう臭いというのは、壁紙に染み付いているものを除けば、大抵のものは芳香剤やマメな空気の入れ替えで対策可能ですが、お寺のように常にお香を炊いているような場所ですと、壁紙どころかそのお部屋自体に香の香りが染み付いてしまうので、芳香剤でどうこう出来るレベルの話ではなくなりますが、私の経験上お香の香りが強く残るような場所では、あまり異質な霊臭を感じることはありません。

昨年の秋ごろ、特殊な場所の上に建つ物件の風水を監修しました。

この家は、玄関を入る前からこの霊臭があり、家の中でも当然この臭いに付き纏われ、監修を終え家を出てからもしばらくの間、鼻の奥に匂いが残るほどの強烈なものでしたが、当の住人には全くこの匂いがわからないらしく、既にお子さんに強い霊症が出ており、原因不明の発熱などで何度も救急病院に駆け込んでいるにも関わらず、この家を出ようとしないんです。

風水で護れる事案には限界がありますから、お子さんが命を落とす可能性に触れ、出来るだけ早く家を出るようにお伝えしても、説得には上の空で、”財運を上げる質問”ばかりしていらっしゃいました・・・・。(子供の命はお金では買えないのにね・・・。)

家を出たくない理由は、憧れて購入した物件なのと、夫がこういう話に理解がないという事でしたが・・・。『夢のマイホームと子供の命・・・どっちが大事なのかな?』と、思うわけですが・・・。

出来る限りの風水対策は施しているものの、風水は万能ではありませんので、風水対策をしているからといって、干渉してくる霊と対等に戦える保証は、全くないわけでございます。

しかもこの物件は『特殊』な場所の上に建つかなり厄介な物件です・・・・普通の思考ならこんな土地の上に建てた物件なんてものは、購入しないのがセオリーです・・・。
墓地の跡地、古墳の跡地、沼地の上と埋め立て地の物件は、どんなにお得でもやめておいた方が無難です。

確かに風水で守れない家はないけれど、稀に風水自体が使えない物件というものが、存在します。残穢のある物件もこれに該当しますが・・・そういう場合は、物件から逃げるが勝ちなのです。

この景色は、2018年〜2020年の3月まで私が、仮住まいにしていた歌舞伎町の物件です。
この窓から・・・何度、隣室のホストに間違って窓を叩かれたことか・・・・。

フジテレビでのレギューラー番組や、東京でのコンサル業が増え始めた時期に、オリンピックの影響と、インバウンドでホテルの宿泊費が高騰し始めました。

週末のビジネスホテルが、1泊2万円前後まで高騰しはじめ、1ヶ月先の予約すら出来ない状況が続き、水曜日に博多から上京して、水、木の宿泊先は見つかっても、同じホテルで金・土の宿泊先が見つからず、仕方なく別のホテルに移動したり、やっと見つかっても・・・1人部屋での利用の場合は、そもそもルームチャージが高額なので、1泊2万円前後の支払いが頻発する・・・というような状況

ある時、1週間の宿泊費だけで、8万円を超えたことがあります。(鮮明に覚えてる・・・・苦笑)
これ以降常に8万円前後の宿泊費、そこに航空券代(数万円)さらに滞在費というものが発生する事で、自己負担がどんどん高額になり、上京してお仕事を続けていくのが、困難と感じるようになりました。(そもそもテレビ出演のギャラってお安いのよ・・・当時の私の場合、事務所が2つも入るし・・・さらに源泉されたらびっくりするくらいお安い・・・。)

そこで、急遽借りたのが、この家賃68000円のお部屋でした・・・。
14㎡程度のお部屋・・・坪だと(㎡×0.3025=4.235)だから4坪か?狭っ!!!(笑)

キッチンもすごく小さくてこんな感じでした・・・。でも冷蔵庫は備え付けよ・・・(笑)

正直、決して綺麗とは言えませんが、一応入口はオートロックでした(笑)

高額な家賃が払えるはずもないので、ある程度の古さは仕方ないとしても・・・風水師が住むわけですから、その物件が使えるか?使えないか?くらいの判断はすぐに出来るとはいえ・・・吉寸の少ないこと。(笑)

お世辞にも風水が良いとは言い難く、綺麗でもないし・・・夏場に限らず12月ごろまでGとの遭遇もネズミとの遭遇も日常茶飯事でしたが、とりあえず東京での仕事の時に、滞在する部屋という認識で、なんとか3年頑張ったものの・・・・。

入居から3年が過ぎた、2020年の2月ごろ・・・天井部分から『霊臭』が漂って来ました。

最初は『あたちの加齢臭かしら?』的なノリで、自分の脇やら服やらをクンクン嗅いでみました・・・違う・・・。
でもなんか臭い・・・・。

そこで、部屋の外に出てみたのですが・・・部屋の外もなんか臭い・・・。
私は1階に住んでいたのですが、ちょうどその時エレベーターが降りてきて、ドアが開きました・・・。
すると・・・エレベーターの中からなんか匂う・・・そこで、エレベーターで上の階に行ってみると・・・やっぱり臭い。

私の部屋から匂うというよりも・・・物件全体に漂ってる・・・・。・

霊臭を感じた時に最初にすべきことは、まずその霊臭が一時的なものなのかどうか?・・・の様子を見ることです。

この時私はとりあえず、様子を見るために部屋に戻り、ラグやファブリック類を洗濯し、窓を開け換気をして掃除も行いましたが・・・全く匂いは消えません。(むしろ強くなる一方・・・。)

仕方ないので、臭いのしないところへ避難しようと、部屋を出ると・・・エントランスのところに、警官が来ていました。歌舞伎町で警官を見るのは日常茶飯事で、決して珍しいことではありませんので、気にせず管理人室の前を通過しようとすると・・・エントランス前に救急車が停まっています・・・。

すると、後方の階段の方から救急隊員の方が、担架を持って降りて来ました・・・・。
道を開けるために急いで外に出て、後ろを振り向いて担架を見ると『布』が被せられていました・・・・。(あ・・・・自己規制・・・・。)

とりあえず、一通り用事を済ませ部屋に戻ろうと建物の中に入ると・・・・今度は黄色いテープが・・・・。(入れんのか〜いっ!!)

この日、私が嗅いだのは『死臭』かも?と思ったのですが、経験上あれは『霊臭』だったと記憶しています。

その日から、自分の部屋の中だけでなく、廊下やエントランスを含む、物件全体に『霊臭』が強く漂い始めました。

そして”黄色いテープ事件”から数日後・・・今度は何か焦げた臭いを感じました。
経験上これも霊臭です・・・通称死神の臭いとも言いますが・・・。

そこで、また廊下に出てみると・・・今度は2人組の警察官と管理人さんが、エレベーターホールのところで何か話し込んでいました。

その日も『臭い』が辛かったので、臭いから逃げるように外でランチをして、数時間後に物件に戻ると・・・・またしても黄色いテープが・・・・。

1週間そこそこで、2度も黄色いテープを見るのは、さすがに異常事態です。

自分の部屋の霊臭だけならまだしも・・・物件全体から漂うという状況は、もはやどの部屋から死人が出てもおかしくないと判断し、部屋に戻ってすぐに転居先を探し始めました。
これが2020年の2月・・・まだコロナが日本に流入していない頃でした・・・。

あの時、あの部屋を出ていなかったら、私自身にも何か災禍が降りかかっていたのでは?と思います。
正直、引越し費用など・・・痛い出費ではありましたが、命には変えられません。

当時の私の物件は、大島テルに載ってるようです。

私の場合は、賃貸物件だったので転居のハードルが低かったということもありますが・・・やはり『怖い物件』というのは存在します。

霊臭の対策と邪鬼祓いについては後編でお届けします。

 

 

Mahalo

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